Instagramからの投稿☺
午前中から外での打ち合わせが続き、予想より時間を使ったこともあって、渋谷に降りたらもう18時。一応の仕事終わりと銘打って、歩き疲れた足を引きずるようにユーロスペースへ。観た映画はFAKE。たしか前日の夕方は監督の森達也氏が上映後にサイン会をしていたはずなので、今日は空いているかと思ったのですが、平日のこの時間でほぼ満員。整理券を受け取って入場しました。似た人が集まったのかもしれませんね。
少し話は飛びますが、3日前、イギリスがEU離脱を決定。
私は20年前、一度しかイギリスには行ったことがないのですが、そのときちょうど東京で地下鉄サリン事件が起こりました。私はロンドンの地下鉄乗り場の前で号外の英字新聞を受け取り、さらには地下鉄で知らない人に沢山話しかけられた。日本人だったから。
この映画FAKEを撮った森監督はオウムを題材にした「A」「A2」も撮っていて、昨年、いわゆるテロというものの後、日本がこの20年でどう変わったか、イギリスのシンポジウムで研究者から尋ねられたと語る記事を目にしました。今のイギリスにおけるテロの被害と加害への関わりからの質問だったようですが、それほど明るく提供できる情報もなく、そもそも監督ご自身ももう人を傷つけたくないからと、あれから15年間映画を撮らなくなっていて。
でも今回は撮りたくなった。撮りたい頃にはもう機材もメディア環境も随分変わっていたし、今現在も世の中は目まぐるしく動いてる。そんな背景も手伝って、何とも色んなことを考えさせられる映画がこのFAKEだな・・・と。正直まだ消化しきれていません。（FAKEについてはリンク先の公式URLをご参照ください。）
白と黒、なにを完璧とみるか。そのグラデーションを語るとき、相手が何をみてるかで、内容のふくらみってきっとかなり変わってしまうんでしょうね。