午後からまた弾丸で東京の東エリアへ。
昔は浅草方面に行くときは一日に何軒か行くところを決めて、無駄のないようにと必死で動いていましたが、最近は一つの案件のために急に動くことが多くなって、動きながらスケジュールを組み立てることが増加。
不思議なのは、その方が会う人数が多いこと。でも、話していた内容はと言えば、全部が革の話。共通言語みたいなもので、抱えている仕事の幾つかについて話していると、その先その先へと新しい工場や職人、知識人とお会いすることになっていくので当然と言えば当然かもしれません。特に、機械が絡むと、何ができるかということで深堀することになるという訳です。
そういえば今日、革の型押しの柄を決めているときに、厚紙に貼った革のサンプル帳ごと、型押し(エンボス)をかけてあるものを見ました。古いものでしたが、これがまた心ときめく立体感!文房具が好きだからかもしれませんが、革より厚紙の方が欲しくなりました(笑)
画像はキルト風の型押しですが、ステッチまで型押しで入っていて、なかなかの物ですね。
革に型押しをするときは、圧力と熱をかける専用の大型機械があるのですが、焼印と同じで、下準備にとても手間がかかります。最適な温度と時間、位置決めなど、印刷と同じでセットする手間は、たとえ革1頭だとしても同じだけかかるので、数量が多いほど経済ロットに近づきます。
1個を作る事も、数の力が発揮されるように量産することも、同じように知恵と工夫が必要で、そのどちらもが、お客様に喜ばれる物づくりにきちんと繋がっているように、生産に関わる人物が心しないといけませんね。
ということで、私に引っ張りまわされるために同行したような職人は、まだかまだかと座りながら待ちくたびれておりましたので申し訳ない事をしました。そのあと打ち合わせして解散です。