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靴づくりに少し触れてきました。

IMG_6016.JPG本日より東大宮のくりんくらんで旅する革小物展がはじまりました。昨日もご紹介したデュ・カリテは、現在アトリエで一個ずつ制作しているため、沢山は作れませんが、これから追加でお送りするバッグもありますので、よろしければお散歩がてら何度かお越しいただけたら嬉しく思います。

会期がちょうどAgingの新事務所への引越しと重なっているため、予定が確定できていませんが、私も店舗に一日は伺いたいと考えています。ご意見などもオーナーの我妻さんから随時お聞きしておりますので、今後もお気軽にメッセージを残して下さいね。

さて、今日はそんな中、午後から靴職人の矢口昇さんのアトリエにうかがいました。先日TIME&EFFORTで出会ったハイヒールがあまりに履きやすくて感動したのをきっかけにご縁を繋いで頂き直接お会いしましたが、この道57年の大ベテランである矢口さんが語る変遷や靴作りのあれこれはとても面白く、また考えさせられることが沢山ありました。大切にしたいと思います。

途中、足の計測もしていただきました。これまで何十年も歩いてきたこの足のサイズを本人が全然わかっていなかったという新鮮な驚きで目の前がちょっと開けた気がしたのですが、足の出っ張りや形状により、履きやすいと感じた靴を履き続けてきたものの、足に靴を合わせたのではなく、靴に足を合わせてきた部分もあったようです。普段は既製品や既成靴で困ることはほとんどありませんが、ハイヒールとなると話は別で、そのサイズや仕様の微差が骨格や歩き方に多大な影響を及ぼすことを実感します。今後のものづくりを改めて考える機会となりました。

ところで、靴作りのお道具も色々と拝見しましたが、ペンチのような工具で「ワニ」と呼ばれるものがありました。写真を撮らなかったので記憶メモですが、そのフォルムはまさしくワニ。アニマルポーチのワニとも少し似ています。昨今ではこの工具を作る加治屋さんもほとんどなくなり、道具も中国製でひと回り大きなワニになっているとお聞きして、さらに考えさせられました。またいつかブログでも触れたいと思います。

wani