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トワルドジュイ展 bunkamuraミュージアム

Instagramからの投稿☺

お仕事の関係でご招待いただいたトワルドジュイ展の会期があと少しなので、急いで夕方から出かけてきました。観覧後、美術館横のドゥ・マゴでお茶。
#トワルドジュイ #lesdeuxmagots #bunkamuraザミュージアム #bunkamura

トワルドジュイはマリーアントワネットも愛してやまなかった西洋更紗。綿の生地でドレスまで作っていたらしく、同じデザインのものが展示してありました。インド更紗も西洋更紗も花鳥風月への親しみと尊厳のようなものを感じさせます。私はメモ帳とポストカードを少しだけ買い求めましたので、お客様への通信にしばらく使いますね。

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それにしても、いつの時代も新しい流れを既得権益者がよく思わないらしく、権力を振りかざすことがありまして。更紗も無縁ではなくて、爆発的な流行が絹やウールなどの伝統的なテキスタイルの生産者の怒りを買って、フランスでは更紗の製作 と綿の輸入・着用が1686年から73年も禁止されてしまうんですよね。当然、職人もいなくなり、そして外から連れて来ることになる。スイスから来たカンプ氏(出身はドイツ)がベ ルサイユ宮殿の傍でトワルドジュイを始めたのは1760年。

1805年は過去最高の状態だったにも関わらず、1806年の大陸封鎖令で仕入れが窮地に陥り悪循環へ。1843年には工場閉鎖してしまう。1806年といえば、ナポレオンがジュイに来訪して勲章まで与えている年。同年に大陸封鎖令で工場は窮地に陥るとは何という不条理。

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芸術と産業の融合が良いところだと思っていた芸術性の高い庶民的な綿の生地が、美術館に並ぶという のも何となく皮肉に映りますが、シルクだけでなく、綿のトワルドジュイのこともマリーアントワネットたちは愛してワクワクしながらドレスを作っていた訳で。良いもの を取り入れる柔軟性と、それを一瞬で壊す自国への欲や既得権益についていろいろ考えさせられてしまいました。現代のEU離脱とも重ねてあれこれ考えてしまいますね。

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