金属への名入れについて

昨日、名入れのハードルについて触れましたが、焼印以外の方法もサービスとして対応できるよう、ただいま材料研究所でテストを続けているところです。画像もいくつか揃いましたので、メモして参ります。

まず焼印については、お客様オリジナルの版を作る場合、弊社の焼印の機械にセットするための金属に彫刻を入れた部品を作る必要があります。

ロゴも焼印もカッコいいですね!

 

焼印には、これらの実費と、押印手数料の費用が生じるわけですが、部数が少ないときは、これがどうしても割高になってきます。

 

そこで、レーザー焼印に光が当たってきます。1個あたりは多少割高でもトータルでは費用が格段に抑えられるのがレーザーです。

但し、従来の焼印と違って、革の表皮を焦がすような仕上がりのため、表皮を焼き付けて艶やかな焼印とはかなり風合いが違ってしまいます。

そこで、革にレーザーではなく、金属に入れたらどうか?という案を元にテストを始めました。まずは従来のリングにレーザーが入るかどうか。

次の画像の左がレーザーです。彫刻会社にご協力いただき何度もテストしましたが、黒い文字を強くこすると消えてしまいます。そのため、革と逆ベクトルではありますが、こんどは金属への彫刻を試みました。それが画像右のリングです。

金属の材質がかなり影響します。メッキのように塗装されたものを削り取る場合は綺麗に出来上がるようですが、素材そのものがむき出しになっているものには、なかなか難しい様子。それは、無垢の真鍮も同様です。

次に、無垢の真鍮リングにレーザーと彫刻を試みました。

こちらはレーザー刻印です。レーザーですが、彫りが入っています。画像でとても美しく見えると思います。

 

 

角度を変えてみます。左がレーザー、右が彫刻です。

レーザーの方も、金具専門に彫刻なさっているベテランの職人が一個ずつレーザー彫刻してくださったものですが、こちらは単なる焼き入れではなく、少し彫りが入っています。しかし、真上から見ると光の反射もあって少し見えにくくなりますね。斜めから見るととても美しいです。

ということで、それぞれ特性があります。それぞれの良さを生かして、デザインや加工に生かしていけたらと思っております。

と、そんな中、もう一個。こちらは従来のリングに彫刻したものですが、石への彫刻が専門の会社でテストいただいたものです。何度も試して頂き、限られた面積の中、最終的にこのような綺麗な仕上がりとなっています。

 

加工の価格としては、少量においては、「レーザー<彫刻<革の焼印」という具合ですが、数量が多い場合は、「革の焼印<レーザー<彫刻」になります。分岐点については個数で変わるため、ご相談ください。

ロットや内容によって、どういった方法が一番良いかケースバイケースですね。その試金石となるよう、今回は弊社でお客様に変わってテストさせていただきました。皆さまにとって良い一個ができあがりますよう願っております。