Instagramからの投稿☺
バッグインバッグや革のメニューに使われている革紐。これはALLヌメ革でできた面取りされたものです。以前は1.5mm直径でしたが、数年以上前から2mm直径になりました。
天然素材ですので、使い込んで毛羽立つこともありますね。ボソボソになった革紐は、トコノールをつけて指で摩擦すると綺麗になります。トコノールは小分け販売可能ですが、レザークラフトをお取扱いなさるお店なら手に入ります。
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バッグインバッグや革のメニューに使われている革紐。これはALLヌメ革でできた面取りされたものです。以前は1.5mm直径でしたが、数年以上前から2mm直径になりました。
天然素材ですので、使い込んで毛羽立つこともありますね。ボソボソになった革紐は、トコノールをつけて指で摩擦すると綺麗になります。トコノールは小分け販売可能ですが、レザークラフトをお取扱いなさるお店なら手に入ります。
たまに革以外の素材を検討する必要が生じて、素材を調べることがあります。つい先日も、打ち合わせでそんな機会がありました。
バッグでは、裏地を布やナイロンにして組み合わせることが多くあります。例えば、デュ・カリテなどのバッグの内側は、シャンタンを使用しており、これまで問題が生じた事は一度もありません。しかし、たまにお手持ちのバッグで裏地がドロドロになってしまったというお話や、修理できませんか?とご質問いただくこともあります。
外側が牛革でお気に入りのデザインの場合、裏地が駄目になると残念だろうなぁと思い、個人的に合皮の劣化について調べてみたり、メーカーに問い合わせたりすることがあります。お話を伺っていると、業界ごとに使う用語や表現が異なることも多くて、合皮やビニール、レザーと呼ばれていても、何を差すか違うことがあるようです。
ドロドロについては、どうやら「加水分解」が原因のようです。
ソファ等、革のように見える素材には、「塩ビ(PVC樹脂)」と「ポリウレタン(PUレザー)」があるそうですが、前者は硬くなってボロボロになる場合があり、後者は反対にドロドロ・ベタベタになることがあるそうで、これを防ぐために各メーカーで研究開発して良い素材を生みだしているそうです。
このドロドロは、加水分解と呼ばれる現象で、水で樹脂が分解されてしまった状態。海外製のものによく起こると説明を受けました。
一方、PVCの場合は柔らかさを保つために、可塑剤というものを入れたりと工夫しているそうですが、常に油が飛び散るような飲食店ではそれが抜けてしまうことがある様子。油がついても可塑性が保たれるものも展開なさっているそうです。
合皮と一般的に呼んでいても、材質の違いで特性が変わるようですね。こぼれMEMOでした。
サンダルやエスパドリーユなど、裸足で履きたい靴が増えてくる季節です。雑菌や臭い、カビなどお手入れで防ぐこともまた大切ですね。
それぞれ専用スプレーなどをこれまで使っていましたが、実験を兼ねて、今年からすべて消毒用エタノール(無水エタノールではないです)で拭いたり、吹きかけたりしています。一つ一つのシューズは無臭でも、下駄箱をあけると何だかむわ~っとしませんか?
エタノールは除菌と揮発性に優れているので、靴以外にも、革バッグの中や、汚れ除去にも優秀です。(革本体を拭く場合は色落ちや劣化の元となるといけませんので目立たないところでテストが必要です。)キッチンのお掃除や、怪我をしたときの消毒にもなるので一本あるととっても便利。小さなこぼれメモでした。
昨夜、レザー関係者が集まるイベントで、シューズクリップダリアについて話をしていました。「この革なら、保湿はハンドクリームやニベアでも大丈夫ですよ。」と国内の主要革メーカーさんからコメントいただき、それなら気軽にお客様がお手入れできていいなぁと感じました。
シューズクリップダリアは、国産のヌメ革です。フルタンニンなめしという、鉱物を一切使わないナチュラルな革ですので経年変化を楽しめます。この革を作っているタンナーでもある社長からのアドバイスだったので、普段は革用のオイルを含ませて潤いを保持していますが、身近にあるものでお手入れしてみようと、肌用の馬油でテストしてみました。艶々したオイルが浸透して、しっとり綺麗に落ち着いています。また何度か試して様子をみたいと思います。