やはり全ての素材、すべての製品に目を通すことは重要なこと。Agingではバッグインバッグやカワペンなどの小物も全てに目を通して、合格であればFマークを焼印しているけれど、量産になってくるとよく聞くのが「抜き打ち検査をきちんと行っています」という話。きちんと検査しているとはそういう事だったのか、とわかったのはいつの事だっただろうか。だから必ず不良や間違いがあるのかと納得...。工場生産した場合ももちろん袋を全部開けて再検品し、1つずつに焼印を入れたり、ダメな物はタグを切り落としたりしているけれど、もっともっと前で良品(指示したもの)ではない製品だと気づかなければならないといつも思っている。革を選ぶ段階、裁断する段階、縫製、仕上げ等々、気づける段階というのはいくらでもある。しかし、ただ何となく作業していたり、何となくいつもと一緒ということで回したら、最終段階で気づくという悪い結果が待っている。先日、私がある製品を縫製しようと革を手にした際、良質だけど採用した革と違う...という事態が発生。本当にこのようなときは一瞬頭が真っ白になってしまうが、縫製段階で気づくのは本当は遅い。この段階に来る前のもっと前で気づかなければ、誰も喜ばず、そして誤摩化したり言い訳する種が増えるだけ。すべてを1からやり直すべく革メーカーや途中の加工業者さんと話し合い、今回の反省と要因分析、そしてこれからの対策をお互いに決めて未来に繋げる。小さな事が本当に大切だとつくづく思う。
