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映画メモ

今日から10月です。この初夏から秋にかけて素晴しい映画を幾つか観たので、メモしておこうと思う。

まずは、前にも少し書いたハーブアンドドロシー。心がじんわり温かくなる素敵な映画。日本人の佐々木芽生(めぐみ)さんが監督。ハーブとドロシーは、公務員の少ないお給料の中から現代アートをコレクションしていくNY在住の小さな夫婦。打算もなにもなく、純粋にアートを愛する二人に生きるとは何かを問いかけられているような、そんな映画。アート界のマスコット的存在の二人の会話がこれまたキュートで、ハーブに関しては、インタビューの映像(幾つかつなげてあるもの)で、突如、鼻に絆創膏を貼っていたりして、ぷっと吹き出してしまったり。笑いながら泣ける映画。

思えばこれを皮切りに、友人に映画をお薦めしてもらいながら、個人的に旧作鑑賞キャンペーンを実施していたわけだ。

インビクタス / 負けざる者たち [DVD]
インビクタス / 負けざる者たち
INVICTUS=不屈の精神というラテン語。南アフリカの大統領だったネルソン・マンデラ氏が30年近く投獄されていたとき、心の支えとなった詩の題名がそのまま映画のタイトルになっている。南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。弱小だった南アフリカ代表ラグビーチームが決勝戦に挑む。すべて実話のため、勝敗は映画を観なくても周知の事実なわけだが、ということは、この詩も実在する。
検索してみたら、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーという英国の詩人が作者とのこと。最後の二文をメモ。

I am the master of my fate.  私が我が運命の支配者

I am the captain of my soul. 私が我が魂の指揮官なのだ

グラン・トリノ [DVD]

INVICTUSのあと、同じくクリントイーストウッド監督のグラン・トリノを観たのだけど、この圧倒的な重さに衝撃を受けて、鑑賞後しばらくは使い物にならなかった。古きよきアメリカを象徴するグラン・トリノという名車を軸にして、家族や心、大切なものをどう守るかということが主人公の思考の変遷と共に表現されている。ベトナム戦争でアメリカの援軍として頑張ったのに、アメリカに裏切られて置いてきぼりにされたモン族の義理堅さや優しさ、彼らとの触れ合いも丁寧に描かれている。

ショーシャンクの空に [DVD]

ショーシャンクの空にも好きな映画。追い詰められた状況の中でも心の豊かさを感じる瞬間があり、危険と希望は紙一重。3月11日以降、こういったものが今までよりも、とても身近なものとして感じられる。

幾つも見た映画に共通のメッセージが潜んでいて、ちょっと参ってしまった。

内容をご存知の方がみたら、「あー、なるほど」と思われるのではないかということで、下記にリストアップしておこう。この順番で観たわけです。

セント・オブ・ウーマン ~夢の香り~ [DVD]いまを生きる [DVD]インセプション [DVD]ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]ラブ・アクチュアリー [DVD]スペースカウボーイ 特別編 [DVD]