職人さんの朝は早い。仕事前に段取りは終わっていて、仕事をしはじめたらビシッと集中。疲れる前にきちんと休憩を取り、好きな飲み物や食べ物がはっきりしていて、それを口にした時は最高の幸せを感じているのが見ているこちらにも伝わる。
いい生き方だな・・・と静かに思う。
そんな職人さんが急にエイジングのアトリエにやってきた。電話をくださる前に移動は終わっているわけで、もれなく傍にいる。今日もそう。お昼休憩の時間だからと外に連れ出され（連れ出していただき？）、材料やもの作りについて語り、戻ってアトリエで革を広げる。
お昼の休憩時間が終わる頃、すっと消えるように立ち去って、その余韻の中で仕事をするとき、いつもより捗る気がするのも、いつもと同じだ。