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3b3ceb81.jpg断る力 (文春新書)を読み終えました。少しずつ移動中に読んでいましたが、特に心に響いたのは、第3章の「つまり、私たち日本人は、与えられた枠組みの中で最大の価値を出すという訓練は高いレベルで受けているのですが、与えられた枠組み自体を問い直すクセが残念ながら、社会文化的な資産としてはついていないのです」。の部分。植木鉢に植わる木の用に、ほどほどに根を伸ばして生きていくことを選択して、存在や生命力、可能性に天井を設けていることが、思考や交渉力をなくしていく原因ではないか、と私には読み取れました。思考の限界をつくって、それを相手にまで求めていたら、反応的な生き方をお互いにするしかありません。「取りあえず私に損害がなければ後はお尽しします」という姿勢ではなく、「一緒に考えましょう、そして高い目標に向かいましょう」という姿勢は、相手と一緒に震えるということで、それだけにリスクや感動がありますし、結果も問われます。この本自体が、勝間氏および、この編集に関わる「自分の軸」を持った人同士の「好循環」の体現なのだと思いますが、さて結果はどう出てくるでしょうか。