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エレガンス・カードケースができるまで5

カードケースの製品STORYも、いよいよ連載5日目。たくさんある写真の中から、工程のわかりやすいものをピックアップしてご紹介しますので、もう少しお付き合いくださいね。

c005昨日ご紹介した「念引き」した革を、張り合わせていきます。写真はポケット部分を印どおりに張り合わせたあと、きちんと平行になっているか目や木製定規を使って確かめているところです。美しく揃っています。

c001次はマチになる部分を半分張り合わせます。その後、包丁で切り込みを入れますが、これはカードケースの折り返し部分(底部)にあたる位置。革のフチを「へり返し」する際にも、この切り込みは必要になります。

c002ここで、ミシンの登場です!これまで切ったり、漉いたり、貼ったり、折り曲げたり、叩いたり、叩かれたり(←これは私だけ)と色々な工程を通ってきましたが、折り返し地点を過ぎました。ちなみに、ミシンは、縫いはじめと縫い終わりで返し縫いをしていますが、いわゆる普通の返し縫いは行いません。私がこれまで出会った師は、小物を得意とする方が多いからかもしれませんが、最初と最後は、手押し車を回して仕上げるので、針が後ろへ動く事がないのです。ミシンの押さえを上げて、革を手で戻し、穴からずれないように手車を回して差しますので、針は必ず前進します。(ここまでは、必要ない情報だったかも?長くなってごめんなさい!)

c003ということで、手短かにもう一枚だけ。これはミシン糸を焼き切る道具。かなりの高温ですので、触ったら、必ず火傷します。糸を長く残しておき、引っ張りながら根元で焼き切るのがポイントですが、手が震えたりすると革を焼いたり傷つけてしまうので細心の注意が必要ですね。

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次回は、そろそろ形が見えてくる・・・かな?(´- `*)