の著者、外山滋比古さんのお声が明るく流れてきました。この本は、とても不思議な本なのです。34年前の1986年4月24日に初版が出て、ずっと取扱はあったのですが、つい3年位前から急にまた売れ出しているんだとか。内容は、タイトルのとおりですが、思考というのは知識の多さとは関係なく、むしろ反比例であり、いかに忘れるか(捨てるか)が大切ということに言及されている本です。その中でも残る記憶は、時の試練を越えているということを、何度も言葉を変えて、くり返し、くり返し、語っておられます。今朝のラジオでは、こんなこともおっしゃっていました。「頭の中をゴミでいっぱいにしていては駄目。まずは睡眠。これは神様がくれた、みんなが持つ能力。夜寝ているうちに、努力しなくても整理される。」「朝が最高の時間。朝をどう使うかで人生は随分変わる。ゴミ出しされてすっきりした脳を、朝食前の空腹時に使うのが、脳が一番働く。」「知識が多くなるとゴミ出しが上手くいかなくなる。こういうときはジョギングするとか運動するとか、身体を動かしてスムーズにするのですよ。」「脳は、面白いと思ったことは忘れませんからね。」
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