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自分の中に毒を持て

自分の中に毒を持て-あなたは“常識人間”を捨てられるか
特別な日には、特別な本に出逢う。『二人はそれぞれ「なりあまれる」ところと「なり足らぬ」ところがあった。それで宇宙の中心である柱のまわりを廻る。』自分に欠落した部分は、何によって充たされるのか。ひたと向かい合って一体になる相手は誰なのか。これが岡本太郎のいう「愛」の問題の根底。そして「相手の中から引き出す自分 それが愛」と繋がっていく。これは男女、親子、人間、それぞれに当てはまり、彼は芸術に対しても同じことを感じているように私には映る。
いちばん辛いのは現在で、”いずれ”なんてない。その瞬間にできる精一杯をやり、強烈にひらき、未練がましくある必要はない。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッと開く、そんな岡本太郎さんの爆発を、私も生きているうちに体得できるだろうか。