シザーケースに関しては、職人ではなく私が作家として自分の手で作りはじめたため、修理も創作の延長であるとご理解いただいた上でご提案し、手を入れていきます。(そのため私自身のスケジュールに依りますので、場合によっては1か月先に送って頂いたり、合間にすぐ行えることもあります。)髪の毛の掃除がしやすいように、下を開閉できるようにしたいというご要望もありましたので、形も変形させていきます。
・はさみを5丁収納できるようにホルダーパーツを追加
・髪の毛掃除がしやすいよう下部をポケット化する
・ベルト着脱部の補強も、袴を同じ革で制作して貼り付け、手縫いで合わせる
・ポケットの糸ほつれも同色の糸で補修
・剥げているところへ経年変化に合わせた着色
・裁断面や床面に磨きをかけてツルツルにしていく
といった感じで全体を調整してみました。
さて、完成です。
もうしばらく、頑張る相棒としてよろしくお願い致します!